これは東芝の佳作の一台です。同社はラジオ黎明期から真空管ラジオを作り始め、戦後にマツダと言うラジオメーカーを買収して一時マツダブランドでラジオを販売して居ます。同社は60年代前半ではヤング7と言うAM,SWの2バンドモデルをヒットさせ、後半ではIC70と言うAM.FMのモデルをヒットさせます。この2台は今でもオークションで結構目にする位売れた様で、実際に同時期の他社モデルと比較しても優れたデザイン、高い感度で十分な商品力がありました。残念ながらIC70以降では良いモデルが少なく、ワールドボーイ、IC11と言った3バンドモデルがヒットした60年代終わりから70年代始めには殆どヒットらしいものが出て居ません。そんな中で72年だったと思うのですが、このサウンド750が登場しました。丁度11シリーズとワールドボーイを足して二つに割った様なデザインで新奇性は無かったのですが、重電メーカーの東芝らしい重厚なデザイン、しっかりした造り、高感度(-6db)、大出漁(2.6W)と言うのは、少なくとも当時の最先端ヲ行く物でした。今こうして10台目位のこのモデルを弄って居ますが、改めて非常に丈夫で、コストの掛かった造りである事に感心します。ボディーは全面鉄かアルミの板でカバーされており、内部も丈夫なフレームに基板が付けられたものを6本のネジでしっかり止めてあります。バスとトレブルに分かれたトーンコントロールのツマミにはアルミ削り出しのリングが嵌められ、両サイドの大型ツマミにもアルミが使われて居ます。9cmの比較的強力そうなアルニコ磁気回路のスピーカーの定格は1.5Wですが、丈夫なボディーにしっかりと止められている為か、不要な響きや共振が無くクリアで力強い音で朗々となります。この鳴りっぷりの良さもヒットの理由でしょう。この個体は素性が良かったので不足して居た部品遠他の同じ個体から付け替えて居ます。いわば共食いで良い物にした感じ。動作には全く問題は無く、メーターもダイヤルライトもOK.トーン、ボリュームのガリは消してあります。アンテナもオリジナルで、曲がりなく真っ直ぐ伸ばせます。ここまでの状態故、多少高めです。ボディー前面上部の凹みが無ければ完動美品としたいところです。電池と特殊なACコード、革ケースはお付けします。
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商品の状態: | やや傷や汚れあり |
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ブランド: | トウシバ |
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配送料の負担: | 送料込み(出品者負担) |
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配送の方法: | 佐川急便/日本郵便 |
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発送元の地域: | 千葉県 |
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発送までの日数: | 1~2日で発送 |
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