このモデルは余り数が出なかった感じです。72年発売、定価¥14800。面白いのは型番が後のスカイセンサー5500(皆さんご存知の縦型)はこのモデルよりも少し先に発売されていることです。ネット上でも不思議だと言われる方々が居ます。小生の推測では、このモデルは縦型が駄目だった時にの備え、最近の言葉で言うとプランBと言う物では無いかと思います。5500は確かに斬新なデザインで、機能満載でしたが、その為もあって定価は¥16800と可成り高めでした。縦型のデザインも魅力的ではあるものの、マーケットというのは予断を許しませんから力を入れたモデルでも必ずしもヒットするとは限りません。従って、5500が駄目だった時に、従来からの11シリーズの正当な後継機で価格も同じモデルもありますよ、として発売する事を考えて居たのでは無いかと推察した次第。そう考える理由の一つは、このモデル、従来機(THE11は勿論、IC11も)からの流用部品が矢鱈と多い事に気づいた為でもあります。この個体、入手時点ではアンテナ.電池蓋欠品、トーンコントロールツマミも片方無く、チューニングメーターも死んで居ました。上述した様にこのモデル、流通量が非常に少ないので、同じモデルも手元に無く共食い的な部品の流用も難しい。それじゃあTHE11やIC11はどうかと、倉庫から死蔵在庫を引き出してみると結構使えることが分かりました。この個体、アンテナはTHE11の物、電池蓋もそうです。チューニングメーターはIC11Bの流用。いずれもオリジナルの物では無いのですが、見た目も嵌り具合もピッタリです。というか、これらの部品はずうっと使い回しされて居た様です。そうやって見ると内部構造もTHE11と殆ど同じで、THE11Dとの違いは、チューニング機構とワイヤレス機能のスイッチの位置位です。スピーカーは10cmのアルニコ型で、これはスカイセンサー5800の物に似て居ます。出力は2.7Wもあります。これは丁度ワールドボーイGXOよりも0.1W大きく、ライバルを意識して少し大きなスペックにした事が見え見えです。但し、ナショナルほどの大音量は出ません。総じて既存部品と新しめのデザインをちょちょいと組み合わせて作られたモデルの様で、数が出れば利益は大きかった筈です。代替品を使って美品になりました。電池付き。
カテゴリー: | テレビ・オーディオ・カメラ>>>ラジオ・コンポ>>>ラジオ・ラジカセ |
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商品の状態: | 目立った傷や汚れなし |
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ブランド: | ソニー |
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配送料の負担: | 送料込み(出品者負担) |
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配送の方法: | 佐川急便/日本郵便 |
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発送元の地域: | 千葉県 |
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発送までの日数: | 1~2日で発送 |
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