今から4年前、現役をリタイアして悠々自適の生活を始めようと考えていました。しかし、そうは言っても、現実は厳しく趣味の模型作りも、ゴルフも、オーディオも、コンサート通いも、全てをそれ迄のペースでやって行くと多分本当の老後には手元不如意になりそうな事がなんと無く見えてきた時期でもあります。当時は骨董市巡りも趣味の一つだったのですが、そこで偶々見つけたのがこのモデルでした。まぁ汚いし、売っているおじさんも「動かないよ」と非常に素っ気ない。でも懐かしいし、安かった(確か¥1000)ので購入。自宅に持ち帰って電池を入れると反応はある、更に色々見るとACコードの根本が外れかけている。これは直せるか、と感じて裏蓋を開けて色々弄って行くとどんどん機械が目を覚まして行く。具体的には音も感度も、出力もみるみるよくなって行く。というわけで、気がつくととても音が良いラジオが手元にありました。何しろ、ラジオという物にそれまで抱いていたイメージよりも遥かに輪郭のはっきりした、良い音がしました。それが、このモデルです。これがきっかけてラジオ沼にハマってしまいました。中々抜け出せません。まぁ、趣味と実益を兼ねているので、老後の過ごし方としては悪く無いのかもしれません。67年頃に発売されたワールドボーイシリーズの一台で、AM.FMの2バンド。定価は¥12500だったでしょうか。9cmのスピーカーでアルニコの磁気回路、当時のナショナルが多用していたMFB(motion feedback・・・スピーカーの入力段の信号でNFBをかけて歪みを減らす回路)が良く機能している様で、このクラスでは突出した美音の持ち主でした。今でもくっきりとした明瞭度な高い音で充分に魅力的です。ナショナルのこの時期のモデル群はどれも名作揃いで、特に耐久性が高い事では群を抜いています。この個体も割に綺麗な外観に惹かれてポチったのですが、少しのクリーニングと整備で見違える様に良くなりました。アクセサリーも全てOKで.音も正にMFBの効果を実感できる美音です。電池と自作のACコードをお付けします。外観に殆どキズが無く60年近く経過した個体とは思えないくらいで、お勧めです。
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商品の状態: | 目立った傷や汚れなし |
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ブランド: | パナソニック |
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配送料の負担: | 送料込み(出品者負担) |
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配送の方法: | 佐川急便/日本郵便 |
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発送元の地域: | 千葉県 |
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発送までの日数: | 1~2日で発送 |
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