国鉄名古屋機関区　蒸気と共に　8200～C62まで SL 蒸気機関車 笹島

1992年発行 著者：西村勇夫\r全387ページ\r巻末とじ込み資料5枚付き\r状態：中古 概ね良好\r\r■本書序文■\r出版によせて\r西村さんは御尊父も又その御先代も旧国鉄に奉職されSLの機関士や検査掛として活躍された方と承っています。\r今やSLも京都の梅小路機関車館など各地に若干の動態保存をしているものがありますが、\r現役で定期運用についているものはもはやなく全盛期に数千車両SLが\r全国津々浦々を走りまわっていたことを考えると感無量なものがあります。\r\r明治五年の鉄道開通以来SLが第一線を退くまで約100年の間、\r鉄道といえばSLであり、SLは文字どおり文化を運び国の発展を双肩に担ってきたといっても過言ではありません。\r\rこのように考えますときSLはまさにひとつの「文化財」であると思います。\rそして日本経済を百年にわたって支えてきたSLの歴史を振り返りその功績を\r心に留め後世に伝えることは、私共鉄道の業務に携わる者の社会的な責務であると考えます。\r\rこのような時に西村さんが、貴重な写真、資料をまとめて上梓されたことは大変意味深いことと思います。\r敗戦時には、多くの貴重な資料を焼却してしまったため、\r旧国鉄や現JRにも昔の資料はほとんど残されていないのが実情です。\r当時のことを知るOBの方にも今回の資料を見て大変懐かしい貴重なものばかりといわれています。\r\r願わくばこの西村さんのように多くの貴重な資料をお持ちの方が、\r資料をこれからも大切に保存されると共に、出来得れば集大成して後世に伝えて頂きたいものと思います。\r\r旧国鉄を引継いだJR東海も遅ればせながら名古屋の研修センターにOBの方々のご支援も得て昔の鉄道資料を集めています。\rそして歴史的な車両も保存し飯田線の佐久間レールパークで展示しています。\r\rまだまだ経営にゆとりもなく、我社も上場前の状態ですが将来安定した\r会社に成長したゆえにはこれらの資料をとりまとめJR鉄道資料館を作りたいものと考えています。\r\r西村さんの資料出版を機にこのような文化財ともいうべき貴重な資料を保存し\r体系化する動きが更に拡がるように期待し、\rそのための大きいきっかけをこの快挙が作ってくれることを心から期待する次第です。\rJR東海旅客鉄道社長

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